膝蓋靭帯炎 プロアスリートの実体験!! 対処法と予防
おはこんばんにちは、コーラ侍です!
僕はアメリカでアスリート系の仕事をしています。しかし膝を怪我してしまいアメリカで手術をしました。
怪我をしてみて、アスリートにとって怪我の予防、対処の知識がどれだけ大事か実感しました。
怪我してしまえば、どれだけ優秀な選手でも力を出せません。
今回は、僕が実際に発症してしまった膝蓋靭帯炎の対処法、予防を紹介したいと思います.
膝蓋靭帯炎で苦しんでいる人の参考になれば嬉しいです。
(第2弾では、僕が膝蓋靭帯の縫合手術をアメリカでしたときの記録、感想をご紹介したいとおもいます。)
膝蓋靭帯炎
膝蓋靭帯炎とは、膝のお皿の下(画像でココって書いてあるところ)にある靭帯が炎症を起こすことで、ジャンパー膝とも呼ばれます。
スポーツをやっていれば誰でもなりえる怪我です。
屈伸やスクワットなどをした時、膝の下に痛みが出たことがありませんか?
痛みを感じたら、膝蓋靭帯炎かもしれません。
成人に多い症状ですが、成長期の子供などはオスグッド病にかかることが多いです。
僕もオスグッド病を経験しています。(別の記事で紹介したいと思います)
ジャンプが多い競技の選手が発症することが多いです。
(バレーボール、バスケットボールなど)
初期段階は、運動中のみ痛みがありますが、僕の経験だと体が温まってくれば痛みも和らぎます。
しかしそのまま負担をかけ続ければ日常生活にも影響します。
最悪の場合、僕のように手術が必要になります。
症状出てしまったら
症状が出てしまったら すぐに運動を中止してください。
この怪我の怖いところは上記で書いたように、体があったまってしまえば痛みが和らいでしまうところです。
僕はこのことで、「あっ!体が温まれば平気だ!いつもの力で競技ができる!」っと思ってしまいました。
しかし痛みがなくても症状は確実に悪化し運動パフォーマンスも低下していきます。
症状が
初期段階の場合は数日から数週間休めば痛みが引いていきます。
しかし負担をかければかけるほどその後、回復に時間掛かります。
僕は約12年ほど膝蓋靭帯炎を起こしながら運動をしていました。
痛みを我慢し競技を続けたその結果、もう普通に歩くことですら痛みを感じるほど深刻なダメージを受けてしまいました。
アメリカの病院でMRI検査などを受けた結果、膝蓋靭帯損傷のステージ3と診断されました。(ステージは3が最も重いケガ)
手術が必要になり、僕の場合は元の運動レベルに戻るまで約6ヶ月かかります。
(人によって期間は多少変わります)
靭帯は回復に時間がかかるのです。
僕のように、手術が必要になるまで症状が悪くなってしまう人はとても少ないそうです。(その前に痛みで運動をやめる人がほとんどらしいです)
ですが、症状が軽いうちに運動を中止して、症状を悪化させる前に、病院で治療をする事を強くお勧めします。
そして、安静期間中などの時はぜひ
自分の私生活、競技中の姿勢や体制を見直してください。
最初は競技中の姿勢を見直しましょう
競技中、常に気を付けていれば正しい動作が自然にできるようになります。自分でわからない場合は、スマホで動画を取ってもらうのもいいと思います。
立っている時の姿勢でおしりが出てしまっていないか(S字)、ジャンプの前の姿勢で膝が内側に入ってしまっていないかなど、ご両親、指導者、医師の方に相談し、正しい姿勢で競技をすることを心がけてください。
僕は私生活の椅子の座り方、立ち上がり方なども負担が掛かりにくい動作に直しました。
時間は掛かりますが必ず将来につながります。他のケガへの予防にもなります!
これは必ず大人(コーチなど)と一緒に見直してください。
続けていれば、必ず目に見える効果が出てきます!!
しかし、どうしても運動を続けなければいけないと思うときがあります。
僕もその気持ちは痛いほどわかります。練習を続けたい、ライバルたちと大会で競いたいと思っていました。
僕も「この大会で優勝できれば足なんてどうなってもいい・・・」なんて馬鹿なことを考えている時もありました。
その場合は下記に書いてある応急処置をしっかり行い、進行を遅らせるか、または医師に相談してください。
しかし僕は痛みを感じながら競技を続けることはお勧めできません。
応急処置と予防
ストレッチ
準備運動をし、運動前後はしっかりストレッチを行ってください。ストレッチは運動後すぐなどの体がまだ温まっている状態の方がいいです。
長座体前屈で膝の裏(ハムストリングス)をストレッチしたり、かかとをお尻に近づけて太もも(大腿四頭筋) のストレッチなどを無理のない範囲、痛みの出ない範囲で行ってください。
特に太もも(大腿四頭筋など)のストレッチは重要です!しっかり行いましょう。
アイシング
その後アイシングを膝の前後10分から15分ほどしましょう。
必ずすべての運動が終了してからアイシングを行ってください。
アイシング後2時間は体が冷えているので、激しい運動を行うと逆に体の負担になりますので避けましょう。
テーピング・サポーター
競技中にテーピングやサポーターを付けるのもいいと思います。
僕も競技中はいつも必ずサポーターを付けています。
必ず、医師や経験のある方に正しい方法を教わってください!
人によっては、
・皮膚がかぶれてしまうなどの問題が出てしまう人
・テーピングによって痛みが軽減されたのでさらにオーバーワークしてしまう人
などがいます。
テーピング、サポーターは確かに効果がありますが、効果を期待しすぎるのはいけません。
一時的に痛みがなくても、怪我が治るわけではありません。
その後、痛みが和らいで来たら筋力強化(リハビリ)を行いましょう。
テーピング・サポーターのメーカー紹介やストレッチ・リハビリの方法については別の記事で詳しく紹介したいと思います。
最後に
膝蓋靭帯炎は治せるケガです。
症状が出たら、我慢せず運動を中止してください。
そしてスポーツをやっている方は、自身の競技の動作を見直し、正しい筋力強化(リハビリ)を行って再発を防ぎましょう。
今の数週間より自分の5年後、10年後の未来を想像し、大事にしてください。
僕の失敗を他の人たちには経験してほしくありません!
今回は膝蓋靭帯炎の対処、予防方法を紹介しました。